元光専寺前(読み)もとこうせんじまえ

日本歴史地名大系 「元光専寺前」の解説

元光専寺前
もとこうせんじまえ

[現在地名]金沢市尾張町おわりちよう二丁目

下近江町しもおうみまちの西部北側に並行する通りに沿う。東は近江町三番丁に続き、北・西は西内総構堀を隔ててふくろ町・堀片原ほりかたはら町。両側町で本町町名はかつて当地に所在した光専寺(現真宗大谷派)にちなむ。同寺は文明年中(一四六九―八七)開基といわれ、当辺石川郡すえ村の地にあったが、天正年中(一五七三―九二)金沢へ移り、元和年中(一六一五―二四)には泉野いずみの屋敷拝領、のち下近江町後に屋敷を拝領し、万治二年(一六五九)まで同所に所在した。同四年町に屋敷を拝領し移転した(貞享二年寺社由緒書上)。元禄三年(一六九〇)の金沢大火被災地のなかに「下近江町・同三番町・専光寺上地町内十軒・博労町」などとみえる(「続漸得雑記」加賀藩史料)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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