(読み)かたちわう

精選版 日本国語大辞典 「儻」の意味・読み・例文・類語

かた‐ちわ・う ‥ちはふ【儻】

〘自ハ四〙 ひいきする。互いに徒党を結ぶ。
書紀(720)大化元年八月(北野本訓)「或いは懈怠(おこた)りて理(ことわ)らず、或いは阿党(カタチハヒ)て曲ぐること有らば」
霊異記(810‐824)上「仏を貴び、法に儻(カタチハヒ)〈興福寺本訓釈 儻 加多知波比〉」
[補注]「日本書紀‐大化二年二月」の条にある「或阿党比周」について、北野本では「或いは阿党(かたむ)け比周(かたはひ)せむ」と訓んでいる。

かた‐わい ‥はひ【儻】

〘名〙 片寄って親しむこと。片寄って交情すること。→かたちわう
※書紀(720)大化二年二月(北野本訓)「或いは懈怠りて懃(ねむころ)ならず、或いは阿党(かたむ)け比周(カタハヒ)せむ」

かた‐ちは・ふ【儻】

〘自ハ四〙 ⇒かたちわう(儻)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android