僧祇支(読み)ソウギシ

デジタル大辞泉 「僧祇支」の意味・読み・例文・類語

そうぎし【僧×祇支】

《〈梵〉saṃkakṣikāの音写袈裟けさの下につける衣。左肩に掛けて胸・わきを覆う。インド比丘尼びくににのみ着用が許された。

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精選版 日本国語大辞典 「僧祇支」の意味・読み・例文・類語

そうぎし【僧祇支】

〘名〙 (saṃkakṣikā の音訳) 仏語。尼の五衣の一つ。袈裟(けさ)の下に着る腋をおおう長方形の衣。袈裟が汗などでよごれるのを防ぐ。肩にかけ、両端左右の腋や胸・乳をおおって着る。覆腋衣(ふくえきえ)。覆肩衣(ふくけんえ)。〔摩訶僧祇律‐八〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「僧祇支」の意味・わかりやすい解説

僧祇支
そうぎし

サンスクリット語 saṃkakṣikāの音写。掩腋衣,覆肩衣と漢訳される。比丘尼の五衣の一つ。袈裟の下に着ける下着で,長方形の布片。左肩にかけて,胸をおおい,端を右腋につける。初めは比丘尼だけが用いていたが,のち比丘も用いるようになった。

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