催奇性因子(読み)さいきせいいんし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「催奇性因子」の意味・わかりやすい解説

催奇性因子
さいきせいいんし

妊娠母体に投与すると胎児発育影響を及ぼし,その結果,胎児に奇形を生じさせるような因子をいう。薬物のことが多く,サリドマイドによるアザラシ肢症は有名である。細胞障害性因子で,母体から胎児に移行するような物質はすべて,催奇性因子となりうる。因子の臓器親和性と,形成過程にある胎児組織の種類により,奇形の形態は異なる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android