備前町(読み)びぜんまち

日本歴史地名大系 「備前町」の解説

備前町
びぜんまち

[現在地名]水戸市備前町・いずみ町一丁目

さいわい町の西に南北に通じ、北は泉町肴いずみちようさかな(泉町の東部の呼称)に達し、南は竈神かまがみ町を貫いて袋小路になる。「此町にハ中山備州へ附属せられし十七騎の徒住せり故に町の名となれる也」と「水府地名考」にみえる。寛文城下町図(「水戸市史」所収)によると町の中ほどの西側に浄鑑じようかん院があるが、延宝五年(一六七七)那珂郡向山むこうやま(現那珂町)に移転して後はすべて諸士の居住地となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報