偏・片秀(読み)かたほ

精選版 日本国語大辞典 「偏・片秀」の意味・読み・例文・類語

かた‐ほ【偏・片秀】

〘名〙 (形動)
物事が不完全であること。十分でないこと。未熟であること。また、そのさま。⇔真秀(まほ)
※枕(10C終)三五「なに人ならん、なにかはまた、かたほならんことよりは、げにときこえて」
源氏(1001‐14頃)夕顔「など、帝の御子ならんからに、見ん人さへ、かたほならず、ものほめがちなる」
容貌が悪いこと。不器量であること。また、そのさま。特に、女性に多く用いられる。
※源氏(1001‐14頃)椎本「かたほにもおはせましかば、あたらしう、惜しきかたの思ひは、薄くやあらまし

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