信天翁・阿房鳥(読み)あほうどり

精選版 日本国語大辞典 「信天翁・阿房鳥」の意味・読み・例文・類語

あほう‐どり アハウ‥【信天翁・阿房鳥】

〘名〙 (陸上での歩き方が不器用で人を恐れないことからとも、簡単に捕えられるので名づけられたともいう)
アホウドリ科の鳥の総称。大形の外洋性の海鳥で、イカなどを主食とする。南半球に一〇種、北太平洋に三種が分布。日本の近くで船から見られるのは白っぽいコアホウドリと全身黒色のクロアシアホウドリの二種である。
② アホウドリ科に属する海鳥。翼は広げると約二メートル。海上の風を利用して羽ばたかずに飛ぶ。幼鳥は黒いが、成鳥は白く、翼、尾羽の先端などが黒褐色を帯びる。大きなくちばしで海上の浮遊魚を捕食。羽毛製品のために乱獲され、伊豆諸島の鳥島にわずかに残る。国際保護鳥、特別天然記念物に指定されている。あおどり。しんてんどり。ばかどり。おきのたいふ。アルバトロス。いわとり。ばか。とうくろう。〔和爾雅(1688)〕

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