信光寺(読み)しんこうじ

日本歴史地名大系 「信光寺」の解説

信光寺
しんこうじ

[現在地名]橿原市御坊

御坊ごぼう町の西部にある。金剛閣と号し、浄土真宗本願寺派本尊阿弥陀如来畝火うねび御坊と称し、京都西本願寺大和五ヶ所御坊の一つ。慶長一七年(一六一二)創建という(大谷本願寺通紀)。寺伝によると、当地の領主神保長三郎が能に精通しており、たまたま能の名手である本願寺坊官の下間少進仲之と親しかったことより、仲之を通じて西本願寺准如寺地を寄進し御堂建立を依頼した。慶長一七年建立に取りかかり、同一九年七月二七日に入仏法会を勤め、元和五年(一六一九)因幡国鳥取御坊(現鳥取市)にいた河内国光福寺性覚を留守居とした。

信光寺
しんこうじ

[現在地名]高岡市手洗野

国上山と号し、本尊釈迦如来。越中で最初の曹洞宗寺院とされる。元亨三年(一三二三)八月、珍山源照が能登永光ようこう(現石川県羽咋市)瑩山紹瑾の衣鉢を受けて創建。珍山は開山に瑩山を推し、自らは二世となった。貞享二年寺社由緒書上は「昔年神保氏晴(氏張)礪波郡令領地候砌、為先祖信光之創建精舎、即以先祖之名、乗作于寺号之由」と伝えているが、詳細は不明。堂舎四九院に及んだといい、手洗野たらいの一角四十九しじゆうくという小字を残す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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