精選版 日本国語大辞典 「侘事・侘言・詫言」の意味・読み・例文・類語
わび‐ごと【侘事・侘言・詫言】
〘名〙 (古くは「わびこと」)
① つらがって嘆く事柄。思いなやむ事柄。また、そのことば。気落ちしていう恨みがましいことば。
② ことわりをすること。辞退すること。弁明または抗議すること。また、そのことば。
※東寺百合文書‐を・宝徳二年(1450)九月二日・三浦為継書状「此数ケ年隠田子細、社家へ伺候て、堅侘事可仕候」
※咄本・軽口露がはなし(1691)五「此人にも番させんといふに、迷惑に思ひ、色々わびごとを申けるは」
※親元日記‐文明一三年(1481)五月二一日「去年者使者僧路次難儀之由侘事申之間不被渡遣之」
④ (詫言) 自分の過失などをわびること。あやまること。また、そのことば。わび。謝罪。
※虎寛本狂言・武悪(室町末‐近世初)「幾重にも御詫言を申し上げまする」
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