作病(読み)サクビョウ

デジタル大辞泉 「作病」の意味・読み・例文・類語

さく‐びょう〔‐ビヤウ〕【作病】

病気のふりをすること。仮病けびょう
「思ひの外なる―して、人の嫌ふうはごとなど言ひて」〈浮・五人女・五〉

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精選版 日本国語大辞典 「作病」の意味・読み・例文・類語

つくり‐やまい ‥やまひ【作病】

〘名〙
自分でことさらに病気をつくり出すこと。また、その病気。みずから病因をつくった病気。
撰集抄(1250頃)三「心と苦をうけてつくりやまひするは、是世にある人にこそ」
② 病気といつわること。いつわって病気をよそおうこと。仮病(けびょう)。つくりやみ。つくりわずらい。〔日葡辞書(1603‐04)〕
咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)上「ある時、つくりやまいをして、かくれ家にてみづから食物を調へけるに」

さく‐びょう ‥ビャウ【作病】

〘名〙 病気でもないのに病気だといつわること。病気のふりをすること。虚病。仮病。詐病(さびょう)。つくりやまい。〔文明本節用集(室町中)〕
浮世草子好色五人女(1686)五「おもひの外なる作病(サクビャウ)して人の嫌うはことなど云て」

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普及版 字通 「作病」の読み・字形・画数・意味

【作病】さくびよう

虚病。

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