余別村(読み)よべつむら

日本歴史地名大系 「余別村」の解説

余別村
よべつむら

[現在地名]積丹郡積丹町大字余別町

明治初年(同二年八月―同六年の間)から同三九年(一九〇六)まで存続した村。来岸らいきし村の西に位置し、西にワリシリ岬が突き出す。余別川河口部は岩礁に囲まれた砂浜になっている。明治六年の「後志国地誌提要」に余別村とみえ、戸数九・人口五四、寄留戸数一三、人口二一七(うち男一八四)、稲荷社(明治六年再建)が祀られ、大中遣船四・中遣船一〇・図合船八・三半船一七・保津船一〇・磯船一六。

余別村
よべつむら

明治三九年(一九〇六)から昭和三一年(一九五六)まで存続した村。明治三六年設置の余別村外三ヶ村戸長役場が管轄していた余別・西河にしかわ来岸らいきし神岬こうざきの四ヵ村が同三九年四月に合併して新たに余別村が成立。村役場は大字余別に置かれた。おもな産業は鰊漁を中心とする漁業で、大正九年(一九二〇)の鰊漁獲高は当村を含む積丹郡で六万石余となり(北海道春ニシン統計資料)、同年の戸数四九〇・人口二千五〇九であった(国勢調査)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報