体・躰・身体(読み)からだ

精選版 日本国語大辞典 「体・躰・身体」の意味・読み・例文・類語

からだ【体・躰・身体】

〘名〙
① 人や動物の肉体
(イ) 「魂」を宿すものとしての肉体。頭、胴、手足のすべてを含めていい、失心・睡眠・放心などによって、一時的に意識を失った状態での肉体をもいう。
※石山寺本法華経玄賛平安中期点(950頃)三「若し相応の體(かラた)は、初の七は四薀を以て性と為」
※雑兵物語(1683頃)下「そなたのからだをたてにしてよかんべい」
(ロ) 死んで魂を失い、あとに残された肉体。しかばね。死体
※延慶本平家(1309‐10)六本「はや此世にもなき人なり。空しきからだを此女房いだきて」
② 特に、胴体。動物の肉体の、胴の部分。
※談義本・風流志道軒伝(1763)四「体(カラダ)は日本人程なれども、足の長さ一丈四五尺なれば」
③ ①
(イ) の状態。体格、健康、身のありようなどにいう。
怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝一一「体を大事に厭(いとっ)て御奉公をし、丈夫で居ておくれ」
焚火(1920)〈志賀直哉〉「何しろ身体(カラダ)がいい」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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