佐藤初女(読み)さとうはつめ

知恵蔵mini 「佐藤初女」の解説

佐藤初女

日本の教育者、福祉活動家。1921年10月3日、青森市生まれ。カトリック系の青森技芸学院(現・青森明の星高等学校)を卒業し、小学校教員となる。45年に空襲で弘前市へ転居し、54年に教会洗礼を受けた。64年より弘前学院短期大学非常勤講師。79年より弘前染色工房を主宰。83年、悩みや迷いをもって訪れる人たちのため弘前市の自宅を開放して「弘前イスキア」を、92年には岩木山麓に「森のイスキア」を開設した。95年、ドキュメンタリー映画「ガイアシンフォニー(地球交響曲)第二番」(龍村仁監督)でダライ・ラマらとともに取り上げられ活動が広く知られる。アメリカ国際ソロプチミスト協会賞、日本善行会賞、ミキ女性大賞、第48回東奥賞などを受賞。『おむすびの祈り』(PHP研究所、集英社文庫)、『森のイスキアで話したこと』(創元社)、『今を生きる言葉『森のイスキア』より』(講談社)など著書多数。2016年2月1日、乳がんのため死去。享年94。

(2016-2-3)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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