佐弁村(読み)さべんむら

日本歴史地名大系 「佐弁村」の解説

佐弁村
さべんむら

[現在地名]伊仙町佐弁

目手久めてぐ村の東に位置し、南部は海に臨む。海岸部の東ミヤドなどに弥生時代相当期の遺跡があり、トマチン古代墓地が発見されている。地内にグスクダなどの地名がある。面縄うんのー間切の喜念きねんのうちで、「三州御治世要覧」に同間切一六ヵ村のうちとして「佐弁村」とある。嘉永二年(一八四九)佐弁村の宮下に異国船二艘の乗組人が上陸、アメリカ国と「インケリス」そのほか諸国乗合の一三人で、大根・唐芋などを与えたが、手真似で牛を求めるので、牛を与えると自分らの首が飛ぶと手振りで説明すると、野牛ならよかろうと銀一寸三分角・厚み一分ほどの丸い物二枚をその代として渡したという(徳之島前録帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android