鍛冶神(読み)かじしん

世界大百科事典(旧版)内の鍛冶神の言及

【一つ目小僧】より

…これとは別に,一つ目小僧を鍛冶職と関連するとみる考え方もある。《日本書紀》に出てくる天目一箇(あまのまひとつ)命が鍛冶神であるという伝承とも結びつく。鉄の溶解を肉眼で見るために目をつぶした鍛冶職人が,神としてまつられたとする。…

【ひょっとこ】より

…同様な面は狂言にも用いられ,〈うそぶき〉とよばれる。ひょっとこは火の神,風の神として鍛冶神にもなる。青森県の岩木山神社のみやげ物にひょっとこと鬼の二つの面を掛けた絵馬があり,ひょっとこは鍛冶神の本尊で火を吹く形を表したものと伝えられている。…

【鞴祭】より

…その起りについて,知恩院の鎮守賀茂明神の祭りに始まるとの説があるが信じ難い。仲冬のころは日の光が衰えるころであり,これを復活させるために火をたいて祈念するというふうが古くからあり,〈御火焼き(おひたき)〉といって今も伏見稲荷をはじめ京都の諸社では盛んであるが,そうした信仰と,稲荷神が鍛冶神として信仰されだしたこととが相まって,火をもっぱら用いる職業者のあいだで成立したものと考えられる。【石塚 尊俊】。…

※「鍛冶神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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