佐呂間(読み)さろま

改訂新版 世界大百科事典 「佐呂間」の意味・わかりやすい解説

佐呂間[町] (さろま)

北海道北東部,網走支庁常呂(ところ)郡の町。人口5892(2010)。サロマ湖の南岸に位置し,北見山地東縁の丘陵台地とからなり,低地は佐呂間別川の河谷などに限られている。1894年現在の浜佐呂間の地に漁業のかたわら農業を営む定住者があらわれ,1901年佐呂間別原野の区画設定が行われて開拓の基礎となった。産業は農業を中心とし,酪農が伸長して乳牛1万頭以上,肉牛5000頭以上(1990)が飼養され,テンサイなどの寒冷地畑作が行われている。サロマ湖岸に富武士(とつぷし)など三つの漁港があり,ホタテガイ,カキの浅海養殖も発展している。
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