住吉詣(読み)すみよしもうで

精選版 日本国語大辞典 「住吉詣」の意味・読み・例文・類語

すみよし‐もうで ‥まうで【住吉詣】

[1] 〘名〙 住吉四社に参詣すること。
俊頼髄脳(1115頃)「是は後三条の院の御住吉詣によませ給ひける歌なり」
[2] 謡曲。三、四番目物。観世金剛喜多流。作者未詳。今を時めく光源氏が、かつて須磨配流の時に願を立てた住吉明神にお礼参りに行き、神主祝詞(のりと)をあげさせ、童随身(わらわずいじん)に舞わせていると、そのころ契った明石上が住吉詣に訪れ、ここに酒宴を催し、舞を舞い歌をよみ交わして別れる。「源氏物語」による。

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