位取(読み)くらいどり

精選版 日本国語大辞典 「位取」の意味・読み・例文・類語

くらい‐どり くらゐ‥【位取】

〘名〙
優劣品位等級などを定めること。
迷走(1976)〈秦恒平凍結肩書で位取りのできるご時世じゃないんだ」
能楽で、一曲、一段、あるいは役がらの品位軽重を定めること。
剣道で、相手より有利な位置を占めること。また、その動作。
歌舞伎・五十三駅扇宿附(岡崎の猫)(1887)序幕「位取(クラヰドリ)の立廻りよろしくあって」
将棋で、敵陣を制圧する位置を占めること。
算数算盤(そろばん)で、数値の位(くらい)を定めること。位付(くらいづけ)
※零の発見(1939)〈吉田洋一〉六「我々の記数法は『位取り』による記数法であるといふことにほかならない」

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