伝法船(読み)でんぽうぶね

精選版 日本国語大辞典 「伝法船」の意味・読み・例文・類語

でんぽう‐ぶね デンポフ‥【伝法船】

〘名〙
① 近世初期以来、菱垣廻船とともに大坂・江戸間の海運に従事し、伊丹など大坂近辺の酒荷を主として積んで、のち樽廻船仲間を形成する大坂伝法廻船問屋所属の廻船。
※船法御定並諸方聞書(1724頃)「江戸酒被致候伝法船之といやを取立、積下し申に付」
② 大坂伝法で通船として使われた屋形つきの茶船。佐平太船。伝法茶船。〔和漢船用集(1766)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android