日本大百科全書(ニッポニカ) 「伝法(大阪市の地名)」の意味・わかりやすい解説 伝法(大阪市の地名)でんぽう 大阪市西部、此花区(このはなく)の一地区。旧伝法町。新淀(よど)川と正蓮寺(しょうれんじ)川の間の東寄りの地域。645年(大化1)法道仙人が仏法を伝える草庵(そうあん)を建てたのが地名の由来といわれる。近世初期から、イワシ網漁と酒荷などを積む伝法船の廻船(かいせん)問屋が栄えた。明治になり新淀川が掘られ、紡績工場が立地。最近はその跡地にマンモス団地がある。阪神電鉄阪神なんば線、国道43号が通じる。8月26日正蓮寺で川施餓鬼(かわせがき)が行われる。[安井 司] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例