伝動軸(読み)でんどうじく

百科事典マイペディア 「伝動軸」の意味・わかりやすい解説

伝動軸【でんどうじく】

主としてねじりモーメントを受けながら,回転によって原動機から作業部に動力を伝達する動力源に直結する親軸,作業機械を駆動する主軸などがあり,ねじり応力から太さを決める。工作精度を支配する工作機械の作業軸(アーバーという)では,特に寸法精度,耐摩耗性の高いことが要求される。

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世界大百科事典(旧版)内の伝動軸の言及

【軸】より

…真直軸がもっとも多く使用されるが,自動車のエンジンのようにピストンの往復運動を回転運動に変える場合,および往復動ポンプのように電動機の回転運動をピストンの往復運動に変える場合にはクランク軸が多用される。機能から分類すると,電動機の回転子と扇風機の回転羽根を連結する軸のように,ねじり作用を受けながら回転することにより動力を伝達する伝動軸,貨車の車輪の軸のようにねじり作用を受けず,単に軸直角方向の荷重を支えて曲げ作用を受ける車軸,紡織機などに使用されている軸のうち直径が太くて軸のたわみ量が小さく,軸の回転中心を精度よく保持するスピンドル,コイルを巻いて作ったり,あるいは短い軸を自在継手などで多数連結し,曲がった経路に沿って回転運動を伝達できるように,中心軸がある程度自由に曲げられるたわみ軸などになる。 高速回転に用いられる軸の場合,回転速度が軸の横振動の固有振動数と一致する速度に達すると,一種の共振現象が生じて,軸の激しい振れ回りが起こる。…

※「伝動軸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」