精選版 日本国語大辞典 「軸」の意味・読み・例文・類語
じく ヂク【軸】
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棒状の機械部品で、列車の車軸のように機械部分を支持するだけの車軸と、伝動軸のように回転運動あるいは直線往復運動により動力をある程度距離が離れたところに伝える役目をする回転軸の2種類がある。前者は荷重により曲げ作用を受けるが、後者は曲げとねじりまたは単にねじり作用だけを受ける。普通、中実(ちゅうじつ)丸軸であるが、直径の大きいとき、あるいは軽いことが要求されるときには中空(ちゅうくう)丸軸が用いられる。回転軸はさらに形や支持方法によって次の(2)から(6)に分けられる。
(1)車軸 2個の車輪間に用いられ車体を支える軸。鉄道の客車などに用いられている軸は車輪とともに回転する。また自動車の前車輪を支持している軸は回転しないで静止している。車軸は単に曲げモーメントだけを受けているので、それによっておこる軸内の最大応力に耐えうるように軸の太さを決めればよい。
(2)伝動軸 モーターあるいは内燃機関のような原動機の動力を作業機などほかの部分に伝達するための軸で、主としてねじり作用を受ける。この場合はねじりモーメントによる剪断(せんだん)応力を許容範囲内に収めるように直径を決定する。
(3)アーバーarbour 工作機械の主軸に工具を装着するための軸。フライス盤用には、いくつかのフライス工具を取り付けることができる長いものと、一つのフライス工具を取り付けるための短いものがある。また、ボール盤用として、チャックを取り付けるための短いアーバーもある。
(4)クランク軸 クランクに接続している軸。蒸気機関、内燃機関のピストンのように往復運動を回転運動に変えるときクランクが使用されるが、このクランクにより回される軸をクランク軸という。
(5)たわみ軸 回転運動を伝えるのに、直線方向ではなく任意の方向に自由に変えられる軸。細い針金をコイル状に密に巻いたものが用いられる。伝達力が小さい場合には1層のものが使用されるが、大きな力を伝えるものには何層にも巻いたものが使用される。
(6)ジャーナルjournal 軸は軸受で支えられるが、支えられる軸部をジャーナルという。たとえば,クランク軸では、エンジンの本体に支持される軸受部をクランクジャーナルとよび、ピストンのコネクチングロッドとの回転結合部はクランクピンとよんでいる。
[中山秀太郎・清水伸二]
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…トンネルについてはその項目を参照されたい。
[立坑shaft]
地下深部へほぼ鉛直に入って行く道を立坑というが,地下深部で採掘作業を行うことの多い鉱山にとっては,鉱石を巻き上げる巻上機のローププーリー(滑車)のついた立坑のやぐらは象徴的な存在である。南アフリカのウィットウォーターズランド地方やインドのコラール地方には,3000mから4000mもの深部で金を採掘している鉱山があるが,これらの地域では,1本で2500mもある深い立坑が掘削されている。…
…また,柱の形を壁に浮き出したものはピラスター(付柱)とよぶ。柱は歴史的に柱基base,柱身shaft,柱頭capitalの三つの要素で構成されてきた。 すでにエジプト建築において,角柱や多角形の柱以外に,アシやハスなどの細い植物を束ねた形式の柱,彫像を組み合わせた柱(オシリス柱,ハトホル柱)など,彫刻的な変化をもつ柱が現れ,以後,柱は建築表現の主要な部分となる。…
※「軸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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