伏柴の(読み)ふししばの

精選版 日本国語大辞典 「伏柴の」の意味・読み・例文・類語

ふししば‐の【伏柴の】

① 「しば」と同音の繰り返しで「しばし」にかかる。
※新古今(1205)恋三・一二二四「つらしとは思ふ物からふししばのしばしもこりぬ心なりけり〈藤原家通〉」
② 柴を刈る意から「樵(こ)る」と同音の「懲(こ)る」にかかる。
千載(1187)恋三・七九九「かねてよりおもひし事ぞふし柴のこるばかりなるなげきせんとは〈加賀〉」
[補注]「宴曲宴曲集‐五・閑居」の「誰又ここに臥柴の しばしば夜をも明さん」のように、序の末に用いられる場合もある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android