伊那上神社(読み)いなかみじんじや

日本歴史地名大系 「伊那上神社」の解説

伊那上神社
いなかみじんじや

[現在地名]松崎町宮内

那賀なか川下流左岸に位置する。祭神は積羽八重事代主命。旧郷社。三島宮・三島大明神松崎上まつざきかみ宮などとも称した(治承五年一二月二四日「平某下文写」伊那下神社文書、天正一四年七月六日「北条氏光判物写」三島明神文書、慶長五年三月一一日「松崎上下宮社領書出」金指文書など)。「延喜式」神名帳に載る那賀郡の伊那上神社(小座)、「伊豆国神階帳」に載る従四位上「いなかみの明神」に比定される。また前記神名帳に載る那賀郡のなかの神社(小座)、前記神階帳に載る従四位上「おゝとしの明神」を当社に比定する説もある。過去帳(金指文書)によると、承安三年(一一七三)に源頼朝が当社に参詣し、社田の寄進をしたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android