伊恵理(読み)いえり

精選版 日本国語大辞典 「伊恵理」の意味・読み・例文・類語

いえり いゑり【伊恵理】

語義、品詞ともに未詳雲霧のたちこめることをいうか。いほり。
延喜式(927)祝詞「国つ神は〈略〉高山の伊恵理(イヱリ)、短山の伊恵理(イヱリ)を撥(か)き別けて聞しめさむ」
[補注]従来、貞享版等の「伊穂理」によって、イホリと訓まれてきたが、「穂」のみ訓仮名であるのは異常であるから、九条家本の「伊恵理」に従って「いゑり」とする。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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