伊川城跡(読み)いかわじようあと

日本歴史地名大系 「伊川城跡」の解説

伊川城跡
いかわじようあと

[現在地名]西区伊川谷町前開

伊川谷の奥、太山たいさん寺北東の標高一七三メートルの山上にある削平地堀切からなる城跡。観応二年(一三五一)八月二八日の藤原範仲年貢米寄進状(太山寺文書)に「当寺之城」とみえ、太山寺衆徒に対し城郭を構えて忠勤したことを賞して伊川庄布施畑ふせはた村地頭分年貢米などを寄進している。同年九月一二日には赤松則祐が伊川城を攻撃した(正平七年二月一二日「後藤基景軍忠状」後藤文書)。天文二四年(一五五五)一月一三日三好長慶は明石に出陣し、太山寺に布陣している(細川両家記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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