伊太村(読み)いたむら

日本歴史地名大系 「伊太村」の解説

伊太村
いたむら

[現在地名]島田市伊太

尾川おがわ落合おちあい両村の西、島田宿の北西大井川左岸に位置する。伊田とも記す(元禄郷帳)。北・東・西の三方山陵で囲まれ、中央を伊太谷いたや川が南流する。中央部に突出した八倉やくら山がある。天文一三年(一五四四)九月二六日の福島助昌判物(静居寺文書)に「駿河国伊太村」とみえ、村内大沢おおさわ静居じようこう院に福島助昌が「初指向田弐反・堀之内之門口壱反」などを寄進している。元亀三年(一五七二)九月二日、武田家は向井伊賀守(正重)に「大津伊目谷」などにおける竹林伐採を許可しているが(「武田家朱印状写」甲州古文書)、この伊目谷は伊太谷の誤写と思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android