伊古奈比命神社(読み)いこなひめのみことじんじや

日本歴史地名大系 「伊古奈比命神社」の解説

伊古奈比命神社
いこなひめのみことじんじや

[現在地名]下田市白浜

大浜おおはまに鎮座する。祭神は主神が伊古奈比神、相殿が事代主命・見目神・若宮神・剣御子神。旧県社。白浜しらはま五社大明神とも称した。縁起には孝安天皇六年に「此の神、三宅島よりここに遷り、後、更に三島に遷座す」と記される。主神は三島神(事代主命)の后神で、三島神は年代は不詳だが、国府の置かれた三島に移ったため当社を古宮とも称したと伝える(三島市の→三嶋大社。当社は「延喜式」神名帳に載る賀茂かも郡の伊古奈比命神社(大座)、「伊豆国神階帳」に載る「一品当きさきの宮」に比定される。天長九年(八三二)五月二二日、神異があったとして三島神・伊古奈比神を名神として、地二千町に神宮二院、池三処を作った(釈日本紀)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android