伊上村(読み)いがみむら

日本歴史地名大系 「伊上村」の解説

伊上村
いがみむら

[現在地名]油谷町大字伊上

油谷湾に北面する村で、南の大部分山地西南は豊浦郡粟野下あわのしも・粟野上の両村(現豊北町)、東は河原かわら村。先大津宰判に所属する。

慶長一五年(一六一〇)検地帳に「井上村」とあり、総石高一千四五四石余、うち田方が八五町余で八一〇石余、畠方が二三町余で八三石余、百姓屋敷一〇九、浦屋敷一〇、浦浮役八石余、塩浜方四六三石余、小物成三五石余と記される。内海に面した村であったため、上げ浜の塩業が容易であり、高い製塩高をあげたものと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報