仲保利町(読み)なかほりちよう

日本歴史地名大系 「仲保利町」の解説

仲保利町
なかほりちよう

中京区御池通烏丸東入ル

東西に通る現御池おいけ通に南面する片側町。町の西側を烏丸からすま(旧烏丸小路)、中央を車屋町くるまやちよう通が南北に通る。

平安京の条坊では、町の北側が左京三条三坊四保一五町南、南側が同三保一四町北にあたる。「日本紀略」正暦元年(九九〇)一〇月四日条に「太皇太皇后宮自資子内親王自東洞院大路西辺三条坊門北辺也御本宮」とあり、平安中期には、当町北半は資子内親王(村上天皇皇女)宅であった。また平安後期には、当町北半は二条天皇の内裏、三条坊門内裏の敷地にあたる(百錬抄)

嘉慶二年(一三八八)四月二五日付の祇園社御燈所京都敷地事(祇園社記)には、「一、三条坊門烏丸東南頬、并三条坊門東洞院西頬同地類」とあり、室町時代初期には、当町南西付近は祇園社の御料所として、地口が免除されていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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