仮宮村(読み)かりのみやむら

日本歴史地名大系 「仮宮村」の解説

仮宮村
かりのみやむら

[現在地名]大社町杵築北きづききた

なか村の北西に位置し、杵築六ヵ村の一つ。西の日本海岸に稲佐いなさ浜があり、海岸線を北西にたどると日御碕ひのみさきに至る。江戸時代は杵築大社(出雲大社)領で国造千家家の支配下に属し、西支配といわれた(杵築旧懐談)。半農半漁の村で、南端部は門前町杵築の一角を形成している。中世は杵築のうちに含まれ、永享三年(一四三一)七月二八日の国造千家高国惣領庶子分知行書立(赤塚家文書)に仮宮とみえる。明応四年(一四九五)一一月一九日、国造千家高俊が子息珍宝丸に「仮宮塩浜三段」などを譲っており(同文書)、これは稲佐浜の塩田とみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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