仙波東照宮(読み)せんばとうしようぐう

日本歴史地名大系 「仙波東照宮」の解説

仙波東照宮
せんばとうしようぐう

[現在地名]川越市小仙波町

喜多院の南面にあり、徳川家康を祀る。元和二年(一六一六)徳川家康が没し、翌三年に日光に改葬される途次、遺骸は東照大権現の神号の主張者である天海の住する喜多院大堂に数日安置され、法要が営まれた。家康の遺徳を忍ぶ天海は、このあと喜多院境内に家康の分霊を祀る奉斎所を設けたと伝える(「星野山御建立記」喜多院文書)。寛永一〇年(一六三三)に本格的な社殿造営が行われ、縦八尺・横六尺の本殿、三間四方の拝殿が完成した。しかしこの社殿は同一五年一月の川越大火で焼失。同年七月将軍徳川家光が願主となり、再建造営奉行に大火時の川越藩主で三月に信州松本に移封されていた堀田正盛が命ぜられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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