仙岳院(読み)せんがくいん

日本歴史地名大系 「仙岳院」の解説

仙岳院
せんがくいん

[現在地名]仙台市東照宮一丁目

東照宮の門前にある。天台宗、眺海山康国寺仙岳院と号する。本尊釈迦牟尼仏、脇仏として文殊菩薩普賢菩薩を安置する。承応三年(一六五四)二代藩主忠宗が東照宮を建立するに際し、別当として当寺院を建て、江戸の不動院住持晃海を開山とする。境内には二代将軍秀忠より一三代家定までの位牌を安置した真浄殿も置き管理した。近世期は寺領七六〇石と領内一門格寺院の最高で、平泉の中尊寺もその所管に属していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報