他女・徒女(読み)あだしおんな

精選版 日本国語大辞典 「他女・徒女」の意味・読み・例文・類語

あだし‐おんな ‥をんな【他女・徒女】

〘名〙
① (他女) ほかの女。別の女。
人情本・貞操婦女八賢誌(1834‐48頃)四「見す見す男は浪花にて、他(アダ)し女(ヲンナ)渾家(つま)となし」
② (徒女) 実意のない浮気な女。
蓼喰ふ虫(1928‐29)〈谷崎潤一郎一二「仇し女の肌の匂ひを知らせることは、〈略〉、妻への礼儀に欠けてゐると思ってゐた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android