仏陀寺跡(読み)ぶつだじあと

日本歴史地名大系 「仏陀寺跡」の解説

仏陀寺跡
ぶつだじあと

[現在地名]辰口町仏大寺

仏大寺ぶつだいじ集落の東方、仏大寺川沿いにあった禅宗寺院で、大鷲山常春峰と号した。境内地があったとされる通称てらをはじめ、仏大寺にはぼう屋敷やしき寺屋敷てらやしきなど当寺に関連する地名が多く残されている。能登総持寺二世峨山韶碩の高弟同寺三世太源宗真を開山とする(延宝伝灯録)。応安元年(一三六八)一〇月二一日峨山の門弟らが総持寺開山瑩山忌に門派として仏事銭を負担することを定めた契約状(総持寺文書)に寺名がみえる。永和四年(一三七八)一〇月二三日の総持寺峨山門派連判状(同文書)や康暦二年(一三八〇)一〇月二〇日の総持寺門下連署状(同文書)には当寺住持が署名している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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