仏光寺大阪別院(読み)ぶつこうじおおさかべついん

日本歴史地名大系 「仏光寺大阪別院」の解説

仏光寺大阪別院
ぶつこうじおおさかべついん

[現在地名]住吉区苅田六丁目

真宗仏光寺派、本尊阿弥陀如来。もと大坂船場の平野せんばのひらの(現東区)にあった。寺伝によると寛元二年(一二四四)親鸞の弟子嘉清が天王寺てんのうじ百済くだら(現天王寺区)に開創したという。南北朝時代寺域が戦場となったため正慶元年(一三三二)のちの大坂平野町へ移転。宝永元年(一七〇四)本山仏光寺第一九世随庸の子弟文智が当寺へ入り本山の掛所となった。享保四年(一七一九)留守居を置き輪番制にしたと伝えるが、元禄八年(一六九五)の大坂町中江出寺請状諸宗寺々五人組判形帳(大阪城天守閣蔵)には「平野町三丁目、仏光寺御堂留守居、光専寺」とあり、すでに同年には留守居が存したことが知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android