今金(読み)いまかね

改訂新版 世界大百科事典 「今金」の意味・わかりやすい解説

今金[町] (いまかね)

北海道南西部,檜山支庁瀬棚郡の町。人口6186(2010)。1947年町制施行の際,利別(としべつ)村の名を改めて今金とした。町名は1893年入植して開拓の基礎を築いた今村藤次郎,金森石郎の名に因む。渡島(おしま)山地の西側,後志(しりべし)利別川とその支流段丘が発達し,台地が広がっている。檜山地方随一の農業地帯で,段丘面は広い水田地帯となり,高原模範牧場を拠点とする酪農も台地を中心に発展,食用ジャガイモ(ダンシャク)など畑作振興も計られている。町域北東端の山峡の後志利別川には美利河(びりか)ダムがあり,上流には閑静な美利河温泉がある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報