仁比山村(読み)にいやまむら

日本歴史地名大系 「仁比山村」の解説

仁比山村
にいやまむら

[現在地名]神埼町大字いくわ字仁比山

城原じようばる川東岸の山麓地帯に位置する。南は小淵おぶち村である。

鎮西召文御教書(仁比山神社文書)の中に正和二年(一三一三)一二月一四日付の前上総介北条政顕の書状があり、「仁比山中道房」とあり、仁比山神社をさす。城原川が山深い背振せふり山地より佐賀平野に流れ出る部分にあって扇状地を形成し、一帯は城原川水系の要の部分で聖域視されていたと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報