京見峠(読み)きようみとうげ

日本歴史地名大系 「京見峠」の解説

京見峠
きようみとうげ

鷹ヶ峰から杉坂すぎさかに至る長坂の途中にある。「太平記」巻一七は延元元年(一三三六)六月、京都の足利尊氏らを攻めるため、官軍勢が陣取った場所の一つとして、「嵯峨・仁和寺・高雄栂尾・志宇知・山内・芋毛・村雲ノ者共馳集テ、千余騎京中ヲ足ノ下ニ見下シテ、京見峠・嵐山・高雄・栂尾ニ陣ヲトル」と京見峠をあげる。また「京中ヲ足ノ下ニ見下シテ」とも記すが、京見峠の名の由来も、こうした展望に基づくものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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