精選版 日本国語大辞典 「嵐山」の意味・読み・例文・類語
らん‐ざん【嵐山】
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山頂には中世の嵐山城跡、北中腹に千光寺、東麓に法輪寺、渡月橋付近の
嵐山は、大井川やその対岸
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
京都市西京区にある山。摂丹山地の東端にあたり,保津川(保津峡)が京都盆地に出る地点の南岸に位置し,北岸の小倉山と相対する。古生層からなり,標高375m。山頂には中世の嵐山城跡,東麓には嵯峨の虚空蔵さんといわれる法輪寺,北麓には角倉了以の木像を安置する大悲閣がある。対岸とは渡月橋で結ばれており,一帯は1927年に史跡・名勝に指定された。平安時代から紅葉の名所として知られ,三船祭のような貴族の船遊びの場所でもあった。13世紀に後嵯峨上皇が亀山(小倉山南東の尾根)の仙洞に吉野の桜を移植してからは桜の名所としても有名になった。後嵯峨上皇の亀山殿の位置には,足利尊氏によって天竜寺が建立されているが,同寺開山の夢窓疎石作という庭園は,背後の亀山と嵐山を借景としている。近世には保津川が丹波からの木材などの水運に使用され,また庶民の行楽地となって河畔に宿もできた。
執筆者:金田 章裕
能の曲名。脇能物。神物。金春禅鳳作。前ジテは木守(こもり)明神の化身。後ジテは蔵王権現。勅命を受けた廷臣(ワキ)が,嵐山の桜の開花の様子を見に赴く。来かかった花守の老夫婦に言葉をかけると,ここの桜は吉野の桜を移植したものなので,吉野山の神々がときおり来臨するのだと説明し,自分たちも実は木守明神(前ジテ)・勝手(かつて)明神(前ヅレ)の夫婦の神だと打ち明けて去る。夜に入ると,木守・勝手が若い男女の神姿で現れ,花をめでて舞を舞う(〈ワタリ拍子・天女ノ舞〉)。やがて蔵王権現(後ジテ)も威容を現し(〈早笛〉),三神実は一体だというその姿を示し,国土の繁栄を祝福する(〈ノリ地〉)。前場・後場の間に演ずる《猿聟(さるむこ)》は,現在では特別の演出としてだけ用いるアイだが,独立の狂言として演じることもある。
執筆者:横道 万里雄
埼玉県中央部,比企郡の町。1967年菅谷村が町制,改称。人口1万8887(2010)。比企北丘陵の西部を占め,町域の南部を槻川,都幾川が東流する。槻川が結晶片岩の岩盤を刻んでつくる穿入蛇行谷は京都の嵐山に似た景勝地で,武蔵嵐山と呼ばれる。中心集落の菅谷は中世には鎌倉街道に沿う交通の要衝で,畠山重忠の居城菅谷館跡(史)がある。農業が主体の町で米作が盛ん。近年,東武東上線沿いに住宅地開発が進み,人口が増加している。向徳寺の銅造阿弥陀如来および両脇侍立像は重要文化財。関越自動車道の嵐山小川インターチェンジがあり,国道254号線バイパス沿いに国立婦人教育会館(現,国立女性教育会館)がある。町の南部は県立比企丘陵自然公園に属する。
執筆者:千葉 立也
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…後ジテは蔵王権現。勅命を受けた廷臣(ワキ)が,嵐山の桜の開花の様子を見に赴く。来かかった花守の老夫婦に言葉をかけると,ここの桜は吉野の桜を移植したものなので,吉野山の神々がときおり来臨するのだと説明し,自分たちも実は木守明神(前ジテ)・勝手(かつて)明神(前ヅレ)の夫婦の神だと打ち明けて去る。…
…美少年が小歌,曲舞(くせまい),羯鼓(かつこ)などの芸能を尽くす《花月》,武士の鬼退治をみせる《土蜘蛛》,天人の舞が中心の《羽衣》など,人間の心理や葛藤を描くよりも見た目のおもしろさや舞台上のはなやかな動きを中心とした能を指し,広い意味では脇能(神霊が祝福を与える内容)も含まれる。なかでも観世信光作《玉井(たまのい)》《竜虎(りようこ)》《愛宕空也(あたごくうや)》,金春禅鳳(こんぱるぜんぽう)作《嵐山》《一角仙人》,観世長俊作《江野島(えのしま)》《輪蔵(りんぞう)》などは,華麗な扮装の神仏,天仙,竜神などが次々と登場して舞台を動き回り,大がかりな仕掛けの作り物を活用し,アイ(間)も《玉井》の〈貝尽し〉,《嵐山》の〈猿聟〉,《江野島》の〈道者〉のように,にぎやかにくふうを凝らす(ただし,今日これらのアイは特別な場合しか上演しない)など,全体がスペクタクル・ページェント・ショーとして統一されている。日本では,スペクタクルやショーに類するものを古来〈風流〉と称したので,この種の能を風流能と名づけた。…
※「嵐山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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