五袴(読み)ごこ

精選版 日本国語大辞典 「五袴」の意味・読み・例文・類語

ご‐こ【五袴】

〘名〙 (中国後漢の廉范が蜀の太守として善政をしき、人民が「廉叔度、来何暮、不火、民安作、平生無襦、今五袴」と歌ったという「後漢書‐廉范伝」の故事による) 五着(ごちゃく)の袴(はかま)。人民の生活にゆとりがあることにたとえる。
菅家文草(900頃)三・路遇白頭翁「二天五袴康衢頌、多黍両岐道路声」
源平盛衰記(14C前)二一「民九年の畜(たくはへ)を悦び、人五袴(ごコ)の楽しみに誇りけり」 〔儲光羲‐晩次東亭献鄭州宋使君文詩〕

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