五臓を揉む(読み)ごぞうをもむ

精選版 日本国語大辞典 「五臓を揉む」の意味・読み・例文・類語

ごぞう【五臓】 を 揉(も)

① 非常に口惜しがったり、悲しんだりするさまをいう。
浄瑠璃源平布引滝(1749)四「ヱヱ無念口惜やと、五臓をもみ上げ、血の涙」
全力をそそぐさまをいう。
※浄瑠璃・持統天皇歌軍法(1713)二「むんずと組、五臓をもんで諍ふまに」
真情を吐露するさまをいう。
※浄瑠璃・蛭小島武勇問答(1758)三「コレ、工藤殿頼み入ると、五臓(ごザウ)もんだる、汗涙理(ことはり)、せめて道理なる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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