二面・両面・双面(読み)ふたおもて

精選版 日本国語大辞典 「二面・両面・双面」の意味・読み・例文・類語

ふた‐おもて【二面・両面・双面】

〘名〙
① 表面と裏面の二つの面。うらとおもて。ふたおも。
※新千載(1359)雑上・一八〇六「時雨ふる児手柏の二おもてとにもかくにもぬるる袖哉〈土御門院〉」
② 二心があること。ふたごころ。ふたおも。
読本春雨物語(1808)血かたびら「それは二おもてにて、心ねぢけたる人にたとへし忌こと也」
③ (双面) 浄瑠璃・歌舞伎所作事の演出の一つ。二人の人物が同一姿で現われ、のち一方が亡霊や変化(へんげ)の正体を現わすというもの。能「二人静(ふたりしずか)」による。安永四年(一七七五)江戸中村座初演の「垣衣恋写絵(しのぶぐさこいのうつしえ)」(常磐津。初世河竹新七作)で形式を整え、天明四年(一七八四)大坂角の芝居で「隅田川続俤(すみだがわごにちのおもかげ)」の大切の浄瑠璃となった。現存曲では、「両顔月姿絵(ふたおもてつきのすがたえ)」がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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