二無(読み)ふたつなし

精選版 日本国語大辞典 「二無」の意味・読み・例文・類語

ふたつ‐な・し【二無】

〘形ク〙
① たぐいがない。ならぶものがない。無比である。無双である。
万葉(8C後)三・四一二「頂(いなだき)に蔵(きす)める玉は無二(ふたつなし)かにもかくにも君がまにまに」
ひとつしかない。かけがえがない。
※万葉(8C後)一三・三二七三「二無(ふたつなき)恋をしすれば常の帯を三重結ぶべく我身はなりぬ」
③ もっともである。
今昔(1120頃か)五「汝が云ふ所二つ无し」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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