二宮八幡社(読み)にのみやはちまんしや

日本歴史地名大系 「二宮八幡社」の解説

二宮八幡社
にのみやはちまんしや

[現在地名]緒方町原尻 宮下

原尻はらじり地区北部にある。祭神は応神天皇・緒方惟栄・大野泰基。旧郷社。治承二年(一一七八)八月緒方惟栄が創建した緒方三社の一つと伝える。惟栄は久土知くどち山上に勧請した一宮(現一ノ宮八幡宮)から矢を放ち二の矢の落ちた所に当社を建立したという(緒方村誌)。大野泰基は緒方惟栄の一族で、建久七年(一一九六)大野庄神角じんかく(現朝地町)大友能直と戦って敗死したという。能直は豊後国守護となると泰基の霊の祟りを恐れ、泰基と惟栄の霊を当社に祀ったと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android