二宮 熊次郎(読み)ニノミヤ クマジロウ

20世紀日本人名事典 「二宮 熊次郎」の解説

二宮 熊次郎
ニノミヤ クマジロウ

明治・大正期の新聞記者



生年
慶応1年5月10日(1865年)

没年
大正5(1916)年12月17日

出生地
伊予国宇和島(愛媛県宇和島市)

旧姓(旧名)
尾崎

別名
号=孤松,震堂,画美人楼主人

経歴
宇和島藩士の子として生まれる。早くから才覚をあらわし、わずか15歳で藩校明倫館の助教となる。明治16年に上京し、ジャーナリスト末広鉄腸の世話で「朝野新聞」に入社。20年時事通信社に転じるが、21年にはドイツに留学し、政治・経済を修めた。この間、陸軍の元勲山県有朋の知遇を得、25年に帰国後はその斡旋によって内務省嘱託。さらに27年に日清戦争の勃発すると、山県の秘書となって戦地に赴いた。のち言論界に戻り、31年山県の援助で日刊「京華日報」を発行。37年には雑誌「世界」を創刊し、大正5年に没するまでその編集に当たった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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