二の替わり(読み)にのかわり

精選版 日本国語大辞典 「二の替わり」の意味・読み・例文・類語

に【二】 の 替(か)わり

江戸時代、京坂地方の歌舞伎で、顔見世興行(一一月)の次の興行。また、その芝居。一二月下旬より始める。また、一月一五日より興行される春狂言もさしていう。二番目。二の替わり狂言
評判記役者口三味線(1699)京「二のかはりにはけいせい事、ぼんがはりには曾我とさだめ、一年の中に両度、ぜひ大入をとり給ふ」
② 演劇興行中で、演目を入れ替えた二度目の興行。また、その演目。
たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉一〇「二の替(カワ)りさへいつしか過ぎて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android