日本大百科全書(ニッポニカ) 「亀山八幡宮(山口県)」の意味・わかりやすい解説
亀山八幡宮(山口県)
かめやまはちまんぐう
山口県下関(しものせき)市中之町(なかのちょう)に鎮座。祭神は応神(おうじん)天皇、神功(じんぐう)皇后、仲哀(ちゅうあい)天皇で、仁徳(にんとく)天皇、武内宿禰命(たけしうちのすくねのみこと)を配祀(はいし)する。当宮は859年(貞観1)、宇佐神宮を山城(やましろ)国(京都府)男山(石清水(いわしみず))に勧請(かんじょう)する途次の行宮(あんぐう)跡地に八幡大神(はちまんおおかみ)を祀(まつ)ったのが創建とされる。以来、大内氏、毛利氏歴代領主の崇敬も厚く、下関の総鎮守として庶民の信仰を集めている。旧県社。例祭は10月中旬に行われ、亀山能とよばれる神事能が奉納される。7月30日には「関の提灯祭(ちょうちんまつり)」と称する神幸が行われる。
[阪本是丸]