亀丘城跡(読み)かめのおじようあと

日本歴史地名大系 「亀丘城跡」の解説

亀丘城跡
かめのおじようあと

[現在地名]郷ノ浦町本村触

郷ノ浦港を見下ろす丘陵に築かれた中世の平山城の跡。県指定史跡。史料上は亀尾城ともみえる。永仁二年(一二九四)肥前上松浦の岸岳かみまつらのきしだけ(現佐賀県北波多村など)城主の波多宗無が築城し、壱岐支配の拠点としたという。同氏がこの時期壱岐に進出していたかどうか未詳ながら、のち上松浦の首領となり、文明四年(一四七二)波多泰が壱岐を領していた松浦党の志佐・佐志・呼子・鴨打・塩津留の五氏を(現芦辺町)などで攻略、退けることに成功したあと、当城を修復したらしい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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