乳母石・姥石(読み)うばいし

精選版 日本国語大辞典 「乳母石・姥石」の意味・読み・例文・類語

うば‐いし【乳母石・姥石】

〘名〙 老女がうずくまっているような形の石。また、その由来を説明する伝説全国にあるが、栃木県上都賀郡のものは、父母を失って乳母に育てられた子が、乳母をたずね歩いたが見つからず、空海に教えられてこの石に十六羅漢の像を刻んでもらって供養したという。
洒落本・禁現大福帳(1755)一「その指へ泪のかかる姥石(ウハイシ)へ霧降かかり立浪あらく風さはぐ」

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